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流行らないお店

何度も何度も看板が変わるお店…というより建物があったりする。
ある建物では、この5年間の間に、牛丼屋⇒ラーメン屋⇒ラーメン屋⇒ラーメン屋と変わり、気付いたらつい先日に、また新たなラーメン屋の看板に変わっていた。
みな、いろんな複雑な理由が絡み、結果として退店⇒退店を繰り返してしまっている。

そんな居抜き店舗を近所で発見。
以前はコーヒーショップだったらしく、看板をよ~く見ると、うっすらと前のお店の名前が残っていた。今はインド人が経営するインド料理屋になっているのだが、このお店…、あまり流行っていない。
そのうち無くなってしまうだろうという安易な予想と、お客が入らない理由を突き止め、どうすれば改善できるのかを自分なりに調査してみたくなり、仕事帰りに寄ってみることにした。

お店は25~30坪前後の小さな佇まい。
お店に入るなり、インド特有の香水かなにかだろうか、今まであまり馴染みのないキツイ香りが鼻を突く…。
20:40、店内の入店客…ゼロ。
従業員3名、うちホール1、厨房2。全員インド人。
ホール係のインド人、微妙に日本語が苦手っぽい。これ、致命的。会話が続かない。
店内、すべて4名掛けのテーブル席。カウンターなし。現在の稼働率、6.25%。
ディナーメニューのメイン料理価格帯、900円~2300円。(カレー)
その他、サモサやパコラなどのつまみ系や、サラダ・ナン(種類あり)、タンドールなどが揃う。
予想客単価1200円前後…といったところか。

で、このお店のオススメメニューであるカレーセット1400円を注文してみた。
セットには、スープ、カレー2種、ハーフナン&ハーフライス、マンゴープリンが付く。

期待と不安でドキドキする中、まず一品目のスープが運ばれてきた。
一口すする…。
ウマい! なんだ、普通にウマいじゃね~か、これ。ちょっと安心した。
このスープ、スイートコーンをベースに、けっこういろんな食材と香辛料が入っており、ワタシにとっては今までに食べた事のない味。軽く感動した。
ホール係のインド人にそのことを伝える…が、いまいち伝わっていないようだった…。

メイン料理が運ばれてきた。
流行らないお店_e0152357_8562882.jpg

カレーは、右がキーマ、左がマトンカレーである。
ナンはもちろん、出来たてアツアツ。ライスはイエローライスである。
まず、カレーだけ食べてみる…。
ウマい…。マトンもじっくりと煮込まれており柔らかい。
そしてキーマカレー、こちらも実に濃厚であり、数種類の香辛料が複雑に絡み合いながら、芯の通った一つの味を形成している。
ナンがハーフだとメニューには書いてあるが、どうみても普通サイズである。
これもまたアツアツでウマかった。カレーによく合うのだ。
ホール係のインド人も、日本語が苦手ながらも、ワタシの容赦ない質問などに答えてくれる。

そんなワケで、期待値が低かった分、予想以上の出来にえらく感動してしまったのである。

当初の目的であった、流行らない理由の調査も、自分なりに答は出た。
なんとか、末永く続けてもらいたいお店である。
by masa6-COMPASS | 2009-02-06 23:39 | 雑記 | Comments(0)