東北ツーリング2018 一日目 (金曜日)
なんだか、雲行きが怪しい…。
この先、かなりの雨地帯となっている模様。
そう言えば、天気予報でも「大気の状態が不安定」って言ってた…。
案の定、途中から激しい雨に…。
暑ければ暑い、寒ければ寒い、雨が降れば濡れる…。
これもまた、オートバイツーリングの醍醐味…。(そうか?)
昨年の段階で、すでに営業しているのは一店舗だけで、取り壊しが決まっていましたが…、
これこそまさに、復興の証。
ここで営業されていた人達はみな、それぞれの場所へと移動し、商売を再開しているそうです。
その先駆けだった浜風商店街は今年、その役割を無事に終えました。
ちなみに、コチラは上り列車。
なんと、普通列車運行にも関わらず、スーパーひたち車両でやってきました。
こちらが2016年。
小さな商業施設が営業を始め、その右手に特徴的な三角屋根を持つラーメン店、からすや食堂が見えます。
そして今年。歩道が整備され、写真では見えない範囲の中で、仮設商店街から移って来られた店舗が複数、OPENしていました。
11時の開店と同時に、いつものからすや食堂さんでラーメンを…。
貴重な写真も多数、見せて頂きました。
また来年、食べに来ます。
表に出るとちょうど雨も上がり、お祭りが再開されていました。
国道から一本入った、いつもの踏切に到着。
ここは今回、初めて訪問。
まずは、街の中心部である常磐線浪江駅へ。
2017年4月1日に再開されて早1年。
ちらほらと人の姿が確認できます。
この区間は、バスによる代行運転がなされており、仙台方面からココ浪江駅までは電車で来ることが可能です。
ちょうど、原ノ町行きの電車が出発。
一年が経過したとは言え、街にはほとんど人影はなく、静まり返っています…。
3L程度しか入りませんでしたが、ここはもちろん給油。
コーヒーを飲みつつ、小休止…。
仙台の手前、常磐道鳥の海PAで休憩中に、なんと、この先の仙台東部道路の一部区間で、事故による通行止めが発生との情報が…。
よって、名取ICでは高速を降りるクルマたちで、相当な渋滞が発生しているとのこと。
そう言えば、グーグルナビも途中から、走っても走っても所要時間が減らず、到着時刻がどんどん遅くなるという不思議な現象が起きていた。その原因はコレだったのかー。
なので、一つ手前の名取中央スマートで高速を降り、一般道へ。
一般道も一部、渋滞が発生。(ま、そりゃそうだ)
回避するルートを検索しつつ、海沿いをプラっと走っていると、
どうやら、廃校になった小学校のようだけど、なんか様子が違う…。
よくテレビなどで津波の映像を見る事がありましたが、ここはまさにあの場所でした。
開設日は2017年4月30日。ちょうど一年が経過したところですが、既に7万人を超える来館者があるとのことでした。
ここに避難した人達は、児童や教職員、地域住民ら合わせて320人。
津波被害の大きかった1F部分。
目をつむると、轟音が聞こえてきそうだ。
震災前の様子を、ジオラマ的に展示してありました。
荒浜小学校を中心に、これだけの家々が広がっていたとは…。
現在の姿からはまったく想像ができません…。
きっとたくさんの方達で作られたんだと思いますが、その人達の想いが強く伝わってきます。
なにかに導かれるような、そんな不思議な感覚。
ここには慰霊碑があり、たくさんの人達が訪れていました。
津波の爪痕が、まだあちこちに残っています。
仙台東部道路の通行止めも解除されたようだし、一気に石巻へ向かうことにしましょう。
仙台東ICから再び高速に乗り、一大観光地である松島もさくっと通り抜け、約45分で石巻市に到着。
我ながら、すげー早いペースだった…。
どれもこれも、美味し…!
ちょっと気になった「牡蠣の味噌クリーム煮」を注文。
これ、はっきり言って超ヤバいレベル。美味すぎる…(- -;
想像してみてください。牡蠣のクリーム煮に、味噌が混ざった味を…。
スタッフの方々もみな気さくで感じが良く、とても居心地が良いお店です。
ひょっとしたらまた来年、来るかも知れませんので、その時は宜しくお願いします。
夜の石巻市内を散歩。
あっちこっちに、石ノ森章太郎氏のアニメキャラクターオブジェが設置されています。
まったく同じMT09が…!
雨降ったり風吹いたり、更に気温も微妙に低かったりして、ツーリングとしては少々過酷ではあったけれど、とても内容の濃い一日になりました。
快適な移動空間である「クルマ」では得る事の出来ない、この不思議な感覚と達成感。
この辺りが、オートバイの魅力でもあります。
おつかれさまでした…。